日本100名山 岩手山
2011年9月27日 《岩手富士》《南部富士》と呼ばれる、岩手山(いわてさん)に
 登りました。2001年に、噴火後登山解禁になるとすぐ御神坂コースを往復
 したので、10年になります。今回は快晴だったので、予定通り、焼走りコース
 から登り、お鉢を半周したのち不動平へ下り、鬼ケ城尾根を網張温泉へと
 縦走コースを歩きました。山頂でも、大地獄谷でも、姥倉山付近でも噴気
 が上がって、『いつ爆発してもいいぞ』と言わんばかりの、まさに生きている
 山であると、実感してきました。
   日本100名山。 新日本100名山。 2038m
山頂の薬師岳から、火口丘・妙高岳を眺める。 12:57
 2000mの高さながら、この山ほど、存在感のある山は少ない! 見る方向によって、まったく顔が違う。元は、西側中央にある御釜湖から噴火し、だんだんと東方面に移り、最も間近が、現在の火口丘という。東西南北、上下から見て回った。
北東方面(八幡平市大更)から眺める、『岩手富士』岩手山 7:09
東方(焼走り登山口に至る道路)から眺める、『岩手富士』・岩手山 7:24
山頂へ登る途中、中央の御釜湖、そして左右に下り落ちる火口壁を見下ろす。 12:25
山頂の薬師岳から、火口丘・妙高岳を眺める。 12:58
夕方、滝沢付近から遠望する、
《南部の片富士》と称せられた岩手山。 17:43
秋田駒ケ岳の男女岳山頂から見た、岩手山
姥倉山ふもとの高温地帯から、岩手山・山頂と、歩いてきた『鬼ケ城尾根』を眺める。左・黒倉山。 16:03
雲海の上に聳える岩手山。 あの“鬼ケ城尾根”に雲が留まっている。
(八幡平付近の、大深沢展望台から) 9:18
 約300年前の噴火で流れ出た溶岩流、焼走り。ゴツゴツした溶岩流に沿った林の中からスタート。登山道は火山灰の道なので、雨でえぐれた場所も。 木の柵で、道の保護。この登りが脚に来る。噴出口跡の展望台では溶岩流の跡を眺める。遠くには、昨日登った《七時雨山》の双耳峰がくっきり。
岩手山:地図 焼走り登山口の駐車場から、岩手山を見上げる。
 7:50
焼走り登山口。 ここから、登っていく。 7:53 登山道には、火山灰・石ころが混じっている。
 左横が、焼走り溶岩流なのだ。 7:55
焼走り登山口から登り始め、溶岩流の中間地点から、『岩手富士』・岩手山を見あげる。 8:03
左側に、溶岩流の展望地点があるようなので、
そちらに向かう。 8:03
マツ・カエデ・・さまざまな樹木が生えている。
その中を進む 8:20
雨で深くえぐられている登山道。
木の根がむき出し。 8:43
歯根がぐらぐらの・・歯のような石が。
登山道保護の為に柵。これが、辛い登り。8:56
《樹の実 サワダツ》 (登山道の道縁) 9:18 発見! 登山石に擬態化したカエル! 9:28
第二噴出口から、周りを展望する。正面に黒くなっているのが溶岩流跡。 9:36

噴出口からは、高山植物が見えてくる。秋だが、ウメバチソウが咲いている。 やがて、砂礫が現れ、火山砂礫の道を、山腹に沿って登っていくと。斜面にコマクサ(花の残っているのがあったのだ!)、オヤマソバ、ママハハコなど盛夏の花とは違った風情がある。あえぎながら・・でも、右方の景色を楽しみ、左方にはお花を楽しみ・・登っていくと、ダケカンバの林に入る。少し進むと、上坊登山口からの登山道との合流点、『ツルハシ』。
第2噴出口跡。山頂まで・・3.6km 9:40 なんと、《山の花 ウメバチソウ》  9:44
《高山の花の実 マイズルソウ》 9:53 火山砂礫の場所に出てきた 9:54
山頂を見上げる。 まだまだ向こうに
聳えている感じ。(砂礫の展望台から) 9:57
青空の下、砂礫の道をゆっくりと登って行く。
 10:17
《山の花の実 クサボタン》 
風が強い砂礫地帯なので、小さい。 10:19
1ケ所だけあざやかな紅葉の、ナナカマド
(砂礫の登山道横) 10:20
《高山の花 オヤマソバ》 
(登山道横の砂礫) 10:21
黄葉が多くなってきた、砂礫の道は、
山腹を巻くように登っている。 10:29
砂礫の道から振り返ると・・溶岩流跡の黒さと、
演習場芝の緑がくっきり。 10:31
《高山の花 コマクサ》 おぉ、花が残っている。
 きれい! (登山道横の砂礫) 10:35
ダケカンバなどの森が近づいてきた。
褐色のオヤマソバが点々。 10:39
ダケカンバが多い森に入っていく。 10:47
ダケカンバ・カエデの木の中を進んでいく。
 10:49
ツルハシ。上坊登山コースとの合流点。
 山頂まで・・2.3km。 10:51

ツルハシからは、樹林帯の急登。ダケカンバの多い樹林だが、荒れている場所も。 “どっこいしょ”と声出して登っていく。石祠もあり、昔からの信仰登山が偲ばれる。

ダケカンバの樹に混じって、モミ類の樹木が増えてくる。視界が開け、ハイマツの向こうに、屏風尾根末端の茶臼岳が見えてきた。平笠不動避難小屋が、その下にある。
ツルハシを過ぎ、山頂めざして山腹を登っていく。 
10:57
雪の重みで、すべての木が曲がっている。
ダケカンバは陽に照らされて真っ白い。 11:09
登山道は、雨水でえぐられている。 
かけごえつけて、どっこいしょと登る。 11:14
モミ類の木が現れてきた。 11:20
山頂まで・・1.4km。 
地蔵尊が現れてきた。 11:29
ここにも地蔵尊。
信仰登山されていたことがわかる。 11:36
急坂を登っていく。 11:36 展望が開け、安比高原が見える。 11:40
ハイマツの向こうに大岩が現れた。 11:52 左を向けば・・ハイマツ・シラベの向こうに
山頂がド〜ン! 11:52
茶臼岳と、平笠不動避難小屋。 11:58 自衛隊の人々が昼食休憩中。
 訓練中だろう 12:00

目の前に、砂礫の外輪山が、ど〜ん! さぁ、最後のアタックだ。 道側に、群生するヤマハハコに見送りされて、低木樹林を進む。 まもなく、森林限界になり、火山砂礫の急斜面になる。 少し登っては下方を振り向く・・御釜湖・御苗代湖を中央にして両側に、屏風尾根・鬼ケ城尾根の火山壁がくっきり! あえぎながら、登っては下を振り向く、くりかえし。高度を上げる度に、景色が変わってくる。やっと、お鉢に到着!火山のパノラマが目の前に拡がる。
ヤマハハコが群生する登山道を進む。 12:02 さぁ、最後の山頂アタックが始まる! 12:03
いよいよ森林限界だぁ! 12:19 山頂への急坂を登っていく。 
上方から下りてくる人影。 12:31
山頂へ登る途中、中央の御釜湖・御苗代湖、そして左右に下り落ちる火口壁を見下ろす。 12:27
振り向くと・・すれ違った人達が、みるみる下へ。
 12:34
《高山の花 イワブクロ》 
砂礫にいち早く進出する花だ 12:37
おぉ、あそこが「お鉢」だぁ。 12:44 中央火口丘・妙見岳。自然の大きな力が見える
 12:45
お鉢(外輪山)の縁に置かれた、石祠が、
山頂・薬師岳へと続く。 12:47
お鉢(外輪山)の縁に置かれた、石祠。 12:49


中央に火口丘・妙見岳を持つパノラマが展開する。下方を見ても、遠方を見ても・・360°の景色。山頂でゆっくりと、この空気に浸る。登ってきた地元のおばさんから鬼ケ城コースの情報をもらい、下山開始。お鉢をぐるりと半周。火口丘の下方に、岩手山神社・奥宮が。その付近では噴煙が上がっている。お鉢の縁でも、噴気が・・・。馬返し登山コース・御神坂登山コースからの合流点の分岐点に至る。
山頂の薬師岳付近から、火口丘・妙高岳を眺める。 12:56
一等三角点 (岩手山・山頂の薬師岳にて) 12:56 記念撮影 (岩手山・山頂の薬師岳) 12:57
山頂・薬師岳から、中央火口丘横の爆裂跡を望む。 
12:58
山頂・薬師岳から、中央火口丘を望む。
周りには「お鉢」(外輪山)がぐるり。 12:58
山頂・薬師岳風景 13:12 「お鉢」(外輪山)回りで下山。
砂礫に根付いた植物が黄葉して、きれい。 13:17
「お鉢」(外輪山)を歩く。
 砂礫に道あとが続いている。 13:22
「お鉢」の道から、振り返って見た、山頂・薬師岳。 
13:23
「お鉢」の道。ここにも、信仰登山の石祠が続く。 
13:24
中央火口丘・妙見岳の麓にある、
岩手山神社・奥宮。 13:28
「お鉢」を進んでいく。 
右方に噴煙。 早足で通る。 13:29
左方に、8合目避難小屋が見えてきた。
(「お鉢」の道から) 13:30
お鉢(外輪山)・不動平合流点付近から、火口丘・妙高岳を眺める。 13:35

合流点から不動平に下りる。ここは初夏には、高山植物が咲き乱れている所。 今から縦走していく鬼ケ城尾根が、迫力を持って迫ってくる。 不動平避難小屋を過ぎ、一登りすると、峠。御神坂コース・鬼ケ城尾根コースとの分岐点である。
お鉢(外輪山)から不動平に下りていく。正面が、これから歩く火口壁『鬼ケ城尾根』。 13:38
不動平。 馬返し登山口・御神坂登山口・
鬼ケ城・お花畑との分岐。 13:45
不動岩と、不動平避難小屋。 13:46
鬼ケ城分岐へ向かう。振り返ると、
「お鉢」 がど〜ん。 13:48
鬼ケ城分岐から、馬返しコースの
8合目避難小屋を眺める。 13:55
鬼ケ城分岐。直進すると、御神坂登山口へ。
 13:56
いよいよ鬼ケ城尾根に向かう。
早速、岩稜地帯に。 13:59

鬼ケ城尾根を縦走する。 右方には、お鉢がドーンと聳え、下っていくに従って、その姿が月のように、だんだん隠れてくる。 下方には、御釜湖・御苗代湖がだんだん現れ、大きくなってくる。切り立った火山壁を見ながらの歩き。火山壁の縁を歩いているという実感。岩の間を下りていくことも。緊張感のある、楽しい歩きだ。大地獄谷が白い肌で噴煙を上げているところを横に見ると、切通し分岐。
この流れ落ちるような岩が、《千俵岩》 13:59 大岩の横を通り過ぎる。 14:00
火口壁(鬼ケ城尾根)の縁を歩く。 14:01
岩の間をよいしょっと、注意深く下りていく。 14:04 山頂の方を振り向く。
溶岩流跡の奇岩が、大迫力。 14:06
切り立った、火口壁の縁である! 14:06 道は、山腹を巻くように、つながっている。 
14:10
大きな岩の間を、体ぎりぎりに合わせ、足の下りる
場所を確認しながら、下りていく。 14:11
この岩の間を通っていく。 14:14
鬼ケ城尾根の稜線。 右は危険 14:17 火口壁の、まさに縁を進んでいることを実感する。
 14:18
《高山の花 ミヤマダイコンソウ》
の紅葉がみごと! 14:24
《高山の花 オヤマリンドウ》 
岩の陰で日向ぼっこか? 14:25
火口壁(鬼ケ城尾根)の縁を歩いていく。右方・眼下に御釜湖。 14:26
随分と鬼ケ城尾根を下りてきて、切通し付近から、
お鉢(外輪山)を見上げる。 15:22
切通し分岐に到着! 
お花畑コースとの合流点である。 15:36

切通しから、黒倉山の中腹を巻いて、トドマツ林を進む。姥倉山分岐の手前は“地温の高い危険地帯”なので、ロープが張った道を進む。横の地面や岩は、手で触ると温かい。後で知ったことだが、切通し近くの『大地獄谷』や、この『地温の高い登山道』など、“生きている自然・危険地帯”を歩いていたのだ。犬倉山を巻いて、分岐から網張温泉に向かう。なにげなく尋ねると、リフトが動いている!しかも終了5分前。日暮前にと、飛び乗った。秋のススキを見ながら・・・。
「切通し」から、お鉢(外輪山)を見上げる。
下方の白い地帯は、「大地獄谷」 15:38
「切通し」を出発。網張温泉登山口に向かう。
 15:41
分岐を左折。網張温泉方面へ。
正面は、黒倉山。 15:42
樹林帯を抜け、ササの高原に出る。
(姥倉山へ・・1.2km) 15:50
道の正面は、姥倉山。 
ササが、きらきら光っている。 15:53
このあたりは、地温の高い、危険地帯。 15:56
岩手山・鬼ケ城尾根など歩いてきた道を振り返る。
(地温の高い危険地帯の登山道から) 16:00
道横の噴気孔から、シューシューと噴気が
音を立てている。 16:04
登山道の横の地層。
何回も火山噴火があったことを示している。 16:09
《高山の花 ハクサンボウフウ》 16:12
登山道保護の木道を歩いていく。 16:18 深くえぐられた登山道を下っていく。 16:28
犬倉山分岐。 左、犬倉山。
右、網張温泉方面に進む。 16:41
陽が傾いてきた中、網張温泉方面に進む。 
16:46
登山リフトが17時まで運行していたので、
リフトで下山する。 16:56
第2リフトで下山する。 随分陽が傾いてきた。
ススキの穂がきれい。 17:17
第1リフトで下山する。
網張温泉・登山口に到着だ! 17:29
夕方、滝沢付近から遠望する、《南部の片富士》
と称せられた岩手山。あの山縁を歩いたのだ。 17:42


岩手山
2001年7月22日
 噴火の為、登山が禁止されていましたが、
今年(2001年)から、解禁になったため、喜んで登りました。山頂は、カルデラを持つ2重火山。下から見るのとは、規模も迫力も違いました。山頂の火口をぐるりと回るのに、約1時間。 花は、佳麗で、大柄・くっきり。東北の山は地図に記入されている時間×1.5倍を見ること。でっかいです。

岩手県最高峰の山で南部富士とも呼ばれる。那須火山帯に属する活火山。コニーデ型の形態が美しい山だが、麓から見る角度によって大きく景観は異なる。山中には美しい湖沼や湿原がある。高山植物も豊富で高山植物の女王ともいわれるコマクサも見られる。また不動平には石仏があるなど昔の信仰登山時代の余韻が残る。頂上には大きな火口があり、その中に二つのカルデラ湖がある。
八幡平(はちまんたい)のスキー場から写した《岩手山》です。
2006年10月9日  乳頭山:初冠雪の《岩手山》 14:55
岩手山:山頂の火口、自然はすごい 山頂の噴火口には山岳宗教の雰囲気あり
みごとなウスユキソウ はっきりしたおおぶりのハクサンシャジン

周辺おすすめ情報
十和田八幡平国立公園
岩手山火口原から頂上付近までの岩手山高山植物帯には、国天然記念物に指定されているイワテハタザオやオオバスミレなどが咲く。